処女なら“取材”が必要です。新米編集者の私が濡れ場の代筆をすることになりましたのあらすじです。
処女の私が、官能小説の濡れ場を執筆するためには――。新卒で出版社に入社し、文芸誌の編集者となった谷崎ほのか。ほのかは、学生時代からファンだった小野薫風と本を出版する、という夢を遂に叶える。小野との忘年会で、唐突に次回作のリクエストを尋ねられたほのかは、兼ねてから胸に秘めていたある願いを小野に伝える。それは“女性視点の官能小説”を小野に執筆してもらう、ということ。しかし“自分の体験したことしか書かない”ことをポリシーとしている小野は、それに反した要望であることから却下する。だが、何としてでも希望を叶えたいほのかは、酒の勢いに任せて突拍子もない提案をする。「なら、そういう部分だけ私が代筆します」ほのかの熱い説得に負け、受け入れる方向に傾いた小野だったが――なんとほのかは処女だった。“自分の体験したことしか書かない”という小野のポリシーを踏襲するために、ほのかは小野に【取材】を申し出ることに――。◇断面図あり性器描写はハッキリめ◇表紙1頁本編38頁あとがき1頁◇X(twitter)キャラ紹介◆谷崎ほのか(23)新米編集者。学生時代から小野作品のファンで、小野の担当編集となり作品を出版することを夢見ていた。明るく、どこか抜けている性格。酒に吞まれやすいところが難点。◆小野薫(30)売れっ子小説家。学生時代にデビューしている。ペンネームは小野薫風(くんぷう)。基本仏頂面だが、ほのかの言動を面白がりつつ見守っている。